29.10.2018

秋の茶事2018

昨日はサマータイムが終わり、日本との時差が8時間となりました。
雨こそ降りませんでしたが、かなり冷え込み薄暗い…


3年ぶりにこの黒い小紋を着て、秋の稽古茶事に参加してきました。


この洗える着物は10年ほど前購入して以来、何度もお茶会などで愛用してきたのですが、最近はなんとなく気持ちが離れていました。
10年も経てば、好みも変わるのは当たり前だと思っていましたが、
如何でしょう…


お茶室には、四季を表したお軸がかけられて。

当日その場で先生から役割が告げられます。
この日の私は正客、濃茶の後半をすることになりました。


まずは先生手作りの懐石からスタート。
美味しいお酒をいただきながら、他の参加者の皆さんと会話も弾みました。

主菓子は栗きんとん。
山苞(やまずと、山里からのみやげの意)と名付けられた、可愛いお菓子。


中立の後、いつも一緒にお稽古しているお茶友さんがお濃茶を練ることになりました。
木曜日に自主練した甲斐がありました!


お茶友さんも、お着物が大好き❤︎
深いお召し納戸色の付け下げには、山葡萄の意匠。
とっても素敵なお着物で、とってもお似合いでした。


ブルー系の着物に焦げ茶の帯を合わせるのも、オシャレさんですよね!
かっこいいわ〜!

さて、皆がお濃茶を飲み終わると私の出番が回ってきました。
が、しかし、、、


何かが足りないの、お分かりになりますか?
そうです!袱紗をつけ忘れてしまったんです!
あちゃー!!


使い終わった、お茶杓を清め拭くところで気がつくという…
でも、客席に戻ったお茶友さんに取ってもらいました。
その後は、拝見から終わりまでスムーズにできてホッとしました。

さあ、次に登場したのがこれ…


見てくださーい!
このメルヘンちっくなキノコちゃんを!
真っ白なメレンゲに真っ赤なラズベリーのパウダーでお化粧した可愛子ちゃん達。
黄色い落ち葉も、緑の苔も、全部お薄茶用のお干菓子なのです。

薄暗いお茶室内が、ぱっと明るくなり、大いに盛り上がりました!


東レシルック  菊吹き寄せ文 小紋
市松取り 菊青海波文 袋帯


お茶会が終わって思いましたが… この着物、やっぱりかわいいな。
これからも時々登場させます!


25.10.2018

新しいお道具で中置の自主練

今週はいつものお茶のお稽古がありませんでした。
というのも、日曜日にお茶会があるため。
そこで、お茶友さんと一緒に自宅で自主トレをしました。

前回持って帰ってきた瓢型の水差しは、
そのひょろっとしたフォルムが中置にぴったり。
色もニュートラルなので、他のお道具と取り合わせがしやすそうです。


待ってましたとばかりに、菊文様の楽の蓋置を取り出して…


そしてお濃茶の後は、織部のお茶漬け茶碗でお薄を点てました。
木地のお棗と相待って、秋らしくていいです。


お茶会のテーマはなんだろう?
ハロウィーンかしら…

久しぶりに、菊と吹寄文の黒い小紋を着て行こうかなと思っています。
洗える着物だけど… お天気が良くなりますように!


22.10.2018

泥大島を着て藝術倶楽部へ

昨日は、里帰り以来のフリーの一日でした。
この日を待ち望んでいました!

袷の季節になったことだし、早速おニューの泥染め大島を着たい!
ただそのために、お出かけ場所を探して…


行ってきたのは、ハノーファーの藝術倶楽部の秋の展覧会です。
ここにはイベントスペースがあり、10年前の11月に私達はウェディングパーティーをしたのです。
だから、特別な場所❤︎




古〜い建物の中には、沢山のコンテンポラリーアートでいっぱいでした。
色々なテーマでそれぞれに面白い。


さて、この着物に初めて袖を通したわけですが、着付けの時からそのしなやかでツルツルスベスベした手触りに心を奪われました。
近くでよくみないとわからない程ですが、細い長方形の絣文様に、一筋ずつ赤茶色のような糸が通っているんです。
それが、ちょいと民芸感を醸し出しているのですが、
遠目に見るとスッキリモダンな着物です。

今回はお初なので、シンプルに白い帯に小物で色を添えるコーディネートにしてみましたが、この先はこの民芸感を生かして、ざっくりモコモコした八寸帯なども合わせてみたいです。

あ〜、楽しみだわ〜〜!!


こちらの不思議な子供部屋のような作品が、一番私の心に刺さりました。
簡単にいうと、キモ可愛い系なのですが、邪気を押し込んだ無邪気が楽しくもあり、切なくもあり… しばし瞑想に耽っております。

芸術鑑賞の後は、街の真ん中にあるカフェでティータイム。


見てください! この生クリームの山!
そして、中ジョッキのビール!
これは、うちの旦那様の分です。
なんちゅーティータイムや〜。

私は、小ぶりなリンゴが2つ丸々のせ焼かれたカスタードパイに、
お砂糖なしのダージリン。
昔は何をいくら食べても太りませんでしたが、40を超えた時から徐々に色々なことが変わってきたので、気をつけています。

着物って、やっぱり楽しいですね。
色々な産地の着物を着ると、日本旅行をした気分になれるんですよね!


泥染め 本場奄美大島紬
博多織 大雪輪文 袋帯

 

18.10.2018

ようやく少しひんやり

今日は少しドイツの秋らしく、曇りで日中15度くらいになりました。
何となく落ち着くな〜。

お茶室は、、、


お軸は先週と同じく『天高一笛清』。
お茶杓は『青瓢』。

青瓢と書いて、「あおふくべ」と読むらしいのですが、
私は「あおひさご」と言っていました。

まだ熟さない瓢箪のことで、秋の季語だそうです。
でもなんだか、秋らしくない…

中置でお濃茶のお点前をしました。
お濃茶は7月の朝茶以来ですので、3ヶ月ぶり。

いつまでたっても何かしら忘れ、どこかしら間違える。
そしてもうすぐ炉の季節へ。

お道具のコレクションばかりしてないで、自宅稽古しなくては!

16.10.2018

楽しい茶道具

今回もいくつか掘り出し物を持ち帰ってきました。
ドイツへ戻ってスーツケースを広げるとき、
いつもワクワクします。
と同時に、破損などしていないかドキドキ…

エブリシング・オッケー!
では、ご紹介しましょう。


まずはこれ、黒漆に大胆な蒔絵がモダンな趣の棗。

一緒に持ってきた木地の円卓にとっても映えます!
美しい〜!!
洋室でも違和感がないのがいいです。


こちらは3匹の蝶々が舞い飛ぶ蓋置。
乾山写しの京焼です。


いつもの自分らしくないチョイスだと思いつつ、
この蓋置きを見つけたとき、なんか可愛いものにすがりたい気持ちだったんです。
心が疲れていたのかな?

黄色、白、黒の蝶々をよーくみると
プチプチっと小さな金色のお目々が光っています。
でも、ほとんどわからない程度。

好みってありますけど、最近は好みの幅が広がってきたかもしれませんね。

以上がリサイクルショップで見つけたもの。
次は、新品。


さて、これは何でしょう?
実はメンズのご飯茶碗、またはお茶漬け茶碗なんです。
織部グリーンが綺麗でしょう!


君波延昌さんという作家さんのものです。


先ほどこのお茶碗でお抹茶を点ててみました。
いいです!!
口が広がっているので、夏のお茶碗として使ってもいいと思います。

どの角度から見ても楽しくて、
いつまでも触っていたい感じがします。

もともとアートやデザインが好きなのですが、
茶道をしていなかったら棗や、ましてや蓋置などは買うことはなかったでしょう。
でも、もしも茶道をしていなかったとしても、
こんな綺麗で可愛くて、楽しい物たちを愛でるのは幸せだと思います。

茶道に縁のない方も、心ときめく茶道具に出会ったら、
用途を変えて使ってみてはいかがでしょうか?
綺麗な蒔絵のお棗は、素敵な小物入れやキャンディー入れになりますね。

この他、水指や水次など自宅稽古に必要なものを持ってきました。
それらはまた、ちゃんと練習している時に写真を撮ってみたいと思います。

ではまた〜!


15.10.2018

2018年秋の里帰り

10月の初め、1週間里帰りをしていました。
中6日の滞在はあっ!という間に過ぎていきました。
しかし家族と友人の時間を第一に、そして美味しいものを第二に、
充実した時間を過ごしてきました。

到着の日の晩はいつもお寿司を注文します。
翌日は早速私が食事係。


スーパーに行って、和食の材料を見て買うのは楽しいな!
新鮮な鯵のお刺身が大特価でしたので、買って見たら、とっても美味しい!
幸い、弟が味付け卵を作っておいてくれたので、
私が調理したのはがんもどきと野菜の炊き合わせだけ。
これで食事係だなんてね。てへへ。。。

次の日は、外の空気を吸いに上野の藪蕎麦さんへ。


秋の味覚、松茸のせいろうをいただきました。
びっくりしたのは、お汁の底に、小さな鴨肉が潜んでいたこと!
私はお肉を食べないので、どうしようかと一瞬悩みましたが、
この日だけは例外に、思い切って食べてみました。
でも、かじって、ごっくん、丸呑み状態。


藪蕎麦さんに行くのは、実はこのお酒が飲みたいから!
塗りの升でいただくみぞれ酒。
あ〜、しあわせ!

ランチの後は、一目散にお袋様の元へ。
駅前の不二家で紫芋のモンブランを買って帰りました。


綺麗な色ですね。
ふわふわで優しいお味。

土曜日は、昔のバンド仲間と湯島の居酒屋でメタル対談。
これが楽しいんだわ!
そして、待ってましたとばかりにカラオケへ。
鋼鉄カラオケ祭、大いに盛り上がりました!

からの〜、
日曜日は六本木ヒルズで女子会。


お酒はほどほどに、とってもお上品な和食で肝臓と酷使した喉を癒しました。

真鯛とハマグリとお豆腐の酒蒸し、ズワイガニと黒トリュフのコロッケ、
黒ごま風味の鯛茶漬けを注文。


ドリーミー!!

帰国の前日は、銀座にお土産の和菓子を買いに行ってきました。
そしてまた、おひとりさまランチ。

初めて、銀座シックスへ行ってみました。
ファッションブティックには興味ゼロですが、
ステキな楽しいお店がたくさんありました。
センスのいいセレクトですね。
そして本屋さんもグー!


ランチはどこにするべかな、と彷徨っていましたが、
結局またもやお蕎麦やさんへ。
広くて綺麗で、店員さんもフレンドリー。


天ぷらそばをいただきました。
こちらのお蕎麦は信州そば。
コシが強くて、男らしい!
惚れました!
プリプリの海老と、長野県の有機栽培のお野菜の天ぷらは、
お塩をつけて。
このお店、気に入りました!

お食後は、、、


中村藤吉カフェで、お抹茶を。
なんと、濃茶用のお茶でお薄を点ててくれるのです。
かわゆいお干菓子もお抹茶風味。
ここも、店員さんが優しい!

お腹がいっぱいなので、和スイーツはお持ち帰りにしました。


生茶ゼリイ!
お袋様にお土産です。
これ、本当に、本当に美味しい!
リピート確定です!

さて、ドイツへ出発の日、羽田空港では今回おうどんをいただくことにしました。


さっぱりとライトに、梅おろしうどん。
これで悔いはございませんという気持ちでした!

こう振り返ってみると、結構一人の時間も楽しんだんですね。
今回所謂ショッピングはしませんでした。

美術館訪問がまたもやできなかったのが残念でしたが、
友人とメタルカラオケをするのが、私にとっては国宝級の貴重なことなんです。

来年の帰国まで、また頑張ってお仕事します!
ドイツでの生活も楽しみますよ!


13.10.2018

早速お稽古再開

10日の晩、1週間の里帰りを終えてドイツに帰ってきました。
翌日は片付けなどをしながらゆっくりと休んで、体リセット。
昨日は早速お茶のお稽古へ行ってきました。


なんと気持ちの良いお天気なのでしょう!
これぞ秋晴れ!


紅葉が始まっていますが、とても暖かい。
ああ、ありがたや〜!


10月に入りましたので中置で、まずはお薄の平点前をしました。

お軸は、『天高一笛清』。
お茶杓は『天馬』としました。

来週は、引き続き10月限定の中置でお濃茶を復習する予定です。

日本滞在の「美味しそうな」写真があるので、
どんどんブログアップしようと思っています。
よろしくおつきあいくださいませ!