29.11.2015

シルック万筋+墨描きの帯で雨の日の送別会へ

Waschbarer Kimono an einem regnerischen Tag...

最近、お天気に恵まれないドイツ。
今日も雨降り。そして、暗い。
これぞ、”ザ・ドイツの天気” なんです。トホホ。

久しぶりに本塩沢でも着ようかなと思っていたのですが、御召は水に敏感なのでパス。
シルックの万筋小紋に、多少濡れても惜しくはない落書きの様な墨描きの帯にしました。


友人ファミリーが遠くへ引っ越すことになり、お別れ会に招かれました。
このような場合、多くは皆カジュアルです。
でも寒色系グレーならば、着物でもあまり浮きません。
目立つのは仕方がないんですが、、、


お別れ会でシンミリするのもいけないと、昭和のポップスと演歌を歌っている私。


この帯は、お太鼓側が青と墨色で、びっしりとイタズラ描きがされているのですが、
お腹側はさっぱりとした墨色メインになっています。
ちょっと珍しい感じで、好きな帯の一つです。

途中、ちょっと薄日が射してきましたが、すぐまた雨に戻ってしまいました。
これだから、悉皆屋さんのいないドイツでは洗える着物は必需品です。
シルックの万筋はいかにも印刷した様に見えないので、いいと思うのです。

また、いつ晴れるのかしら、、、
寒くてもいいので、御召や紬を着て、癒されたいです。


シルック 白黒 万筋小紋
墨描き 袋帯


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22.11.2015

刺繍の付け下げでバースデーブランチへ

Zum Geburtstag-Brunch...

土曜日に、遂に50歳の誕生日を迎えました。
と同時に、日本とドイツでの生活がちょうど半分半分に。

今日は気の置けない友人達と、バースデーのブランチへ行ってきました。


色々悩みましたが、やはり自分らしさ重視、濃紺地の刺繍の付け下げで。

バッグと帯は白。帯揚げ、帯締め草履はクリーム系。
サッパリと色をまとめ、コントラストを効かせたコーディネートです。

ブランチでは、残念ながら写真を撮っている余裕はありませんでした。
でも、友人に囲まれ、おいしい物を頂き、おしゃべりできるこの喜びは
何事にも替えられません。

あっという間のブランチが終わり、森のアパートに帰ってきました。


背中に柄のない付け下げ...
ほぼ無地ですが、これがかえって気に入っているのです。


最近は、自分の好みがよく分からなくなる波が来ていたのですが、
今日この着物を着て思いました、
やっぱり、私にはサッパリ系がマッチすると!

ところで、誕生日当日はまた雨風がひどくて、なんか眠いし、洋服でした。
夫婦二人でオペラハウスへバレエ鑑賞へ。


パフスリーブのニット・トップに、フェイクレザーのタックプリーツスカート。
エナメルのハイヒールとパイソンのバッグ...
普段と変わらない真っ黒くろすけですが、スカートでフェミニンに。

思えば、ふとしたきっかけで着物に興味をもち、着付けを練習し、
キモノでお出かけを実行する様になりました。
これからも、人生の長〜い友として、着物と付き合っていきたいです。
時に、憎かったり、悩まされたりする時もありますが、
実に魅力的で、優しいパートナーであるからです。


濃紺地 菊唐草 刺繍 付け下げ
市松取り 菊青海波 袋帯



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16.11.2015

帯を切る!

週末予定していた着物でお出かけは、大雨&大風でできませんでした。
また、13日のパリでのテロがあった直後でしたし、
じっと家にこもっていたい気分でもありました。

なので、お出かけコーデはありませんが、最近の出来事を。

実は、帯をざっくり切っちゃいました。
元々、袋帯で手抜きをしたいが為に切らない作り帯にしていた物を、
ほどいて、手先を切って、一重太鼓ができる長さにしてしまいました。


はい、この様に!
六通の帯でしたので、切断後の手先は真っ黒の柄なし。
(左の毛むくじゃらは、うちの丸坊。)

そもそも、どうしてこんなことなったか、してしまったのか?
とっても打ち明けたい気分なので、聞いてください。

花兎の可愛らしい文様と、唐花の総柄の地模様に惹かれて
しかも、素晴らしい破格だったので買った帯。

何度もお世話になっている、ある作り帯の専門家にお願いしたところ、
お太鼓とタレとの柄合わせはよかったのですが、
お太鼓の中、帯締めで押さえられるテの下に折り込まれる部分が、
横から全く見えていませんでした。
それがないと、何とも物足りない風貌で、悪くいうと間抜けな感じになっていたんです。
我慢しようかとも思ったのですが、先方と相談し、作り直してもらうことにしました。

そして、2度目に出来上がったのが、このようなお太鼓とタレの柄付け。


わざわざ作り帯にして、これ、泣けてきたわ〜!

先方曰く、織りの繰り返し文様が、帯の長さとの関係で、
どうしてもうまく柄合わせできない... とのこと。

安い帯だったし仕方ないかと、ドイツへ持ち帰り、2度ほど使用しました。
でもやっぱり、気に入らない!
後ろ姿、見られたくないです〜。 写真厳禁!

そういう経緯があり、先週思いきって、“どうなってるの?”の好奇心で、
作り帯を解いてみたのです。
もしかしたら自分で調節できるかもと、ほのかな期待を込めて。

専門家のいう通り、やはりダメでした!
そこで1分と悩む事なく、ずばっと帯を切りました。
私、かなりムカついていたのだと思います。

そして今、手先に柄のない、サッパリとした京袋帯になりました。

(1)織りに忠実に連続柄で合わせると、こんな感じ。

また、お太鼓中の折り込みを多めにとると、、、

(2)ちょっと動きが出ますね。こちらの方が好みかな?

しかし、このような連続柄、くせ者ですわ。
(1)にしたい場合、お太鼓の下辺に来るのは、
絶対に下から7番目のうさちゃんで、
(2)にしたい場合は、これまた絶対に
下から9番目のうさちゃんでなければならない。
お太鼓を作る時、鏡でうさちゃんを下から数えるのです。
皆同じ様なうさちゃん達なので、数えないとわからなくなる。
そして、そこに仮紐をひっかるのですが...
その位置をふまえた上で、帯枕を当てなければならない。

...でなければならないだらけ!

一番簡単なのは博多献上の様な縦縞、次にぎっしり総柄の帯。
お太鼓のポイント柄も、”ここよ、ここ!” と
自ずと訴えてきますので、感覚で決められる。

今回の冒険というか実験で思った事、、、
リサイクルなどで手先に難がある袋帯の場合、
帯によってですが、ずばっと切って、京袋帯にしてしまうのもいいかもです。
一重太鼓で素早く気楽に着付けられますし。
お太鼓から覗くテが無地になっても、それはそれでスッキリして悪くない。

でも、やっぱり、、、
こういう事はできればしたくありませんね。

以上、半分グチになりましたが、私の帯切り体験記でした!


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08.11.2015

牡丹唐草の小紋で結婚記念のディナーへ

Im syrischen Restaurant "Al Dar" zum 7. Hochzeitstag...

今日は7年目の結婚記念日。
シリア料理のレストランで小さなお祝いをしてきました。


モノトーンなコーデですが、一応お祝いなので、
帯回りを明るくして、少しだけドレッシーにしてみました。
私の宝物、銀の龍の帯留も久々!

この黒い牡丹唐草の小紋は、季節おかまいなしに着ています。
といっても、紬類ほど頻繁には着ておりません...
が、とってもお気に入りなんです。


遠目、パッと見は大島に見えたりして。
見えない?かな。

実はこのように、点々で牡丹が描かれています。


それにしても、日が短くなりました。
夕方からのお出かけは、自然光の下で写真が撮れないのが残念です。
しかし、今年の秋はとても穏やかで、着物が着たくなります。
マイナス10度の真冬になると、着物でお出かけも難しくなりますので、
今のうちにどんどん着て、楽しまなくっちゃ!


点描 牡丹唐草文様 小紋
博多織 大雪輪文 袋帯

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