30.10.2017

秋の茶事2017

大風の吹きまくる中、無事に秋のお茶会が行われました。
今回のテーマは”十三夜”。
秋の風情と相まって、とってもステキでした。


ドイツの黄金の秋も、そろそろ終盤を迎えつつあります。
銀杏などの落ち葉が美しいです。


今年の帰国で持ち帰った、”波兎”の帯をすることができてハッピー!
この渋可愛さがツボにはまっております。
タレ先に見えるのは、デフォルメされた松竹梅。


またまた立派なお軸が登場!
”壺中日月長”
雲文様の袱紗に鎮座するのは、銀色の満月をかたどった香合。
素敵過ぎて、たまりません。


稽古茶事ですのでお客さんの順序を交替したり、途中でお点前をしたり、
結構忙しいのですが、よい勉強になります。
私のお稽古パートナーさんは、アンティークのお着物でお濃茶担当。


主菓子は十三夜の月が雲間に輝き、、、
お干菓子はウサちゃんマカロン&枝豆!


私めは今回お薄を担当いたしました。
お薄器は砧型で、ここにもまたウサちゃんが!

今の季節は、色々なお茶会のテーマができそうですね。
ハロウィン、十三夜のお月見、炉開き、、、
そして、こちらでは昨日から冬時間になりました。
時計の針を一時間戻して、日本との時差が8時間。
これから寒くて暗い季節に突入します。


シルック 裏葉柳 色無地
波兎と松竹梅 袋帯



26.10.2017

ファンタジーの帯

秋も深まって参りました。

今日は、お茶のお稽古と仕事の合間に箪笥チェック。
久しぶりに、母からもらって来た古い紬地の八寸帯を手に取りました。


我が家では”ファンタジーの帯”と呼んでいる、昭和50年代の帯です。
母が当時、デパートの呉服売り場で、
パッと見て、はい、これくださーい!
と即決したそうです。

どことなしに異国的な不思議なお花とともに、小鳥やスミレ等が並んでいます。


ハチドリかな?


カジュアルで、さりげない帯なんですが、
よーく見ると、とっても凝った織りになっています。

ただ昔の帯故に短めになっていて、なかなか締めづらく、
あまり使うことがなかったのです。
特にお腹のポイント柄からお太鼓までが短いので、
今どきの普通の締め方では、私の体型には無理があります。

しかーし!
お太鼓止めのクリップと、枕の受け皿の様な物を使って、
何とか締められるテクを発見しました。

八寸帯ですので、長身に合わせてお腹の幅出しもできるので、
今年中にせめて一回は締めてあげたいな〜。



16.10.2017

刺繍の付け下げでオペラハウスへ

昨日は奇跡の様なお天気になりました!
気温19度。晴天。
雲一つ無い青空に感謝です。


オペラハウスへバレエ鑑賞に。
日差しが眩し過ぎまする。


ほぼ色無地のこの着物は、濃紺地に刺繍が入った付け下げです。
明るい時間で且つコート無しなので、金糸の入っていない帯にしました。
いつもは無地の紬に合わせている、”鬼壁織り”という袋帯です。


黒っぽい着物に金髪は、とってもハマりますね。
でも、遠目にはドイツ人にまぎれても、保護色となって目立ちません。
(と、思います!)


今回のコーディネートは、帯揚帯締め含め、頭の中だけで考えて決めました。
色数は少なく、コントラストだけが勝負。
ただ、帯揚だけは可愛らしいヒヨコ色にしてみました。
着物を着始めた時、母のタンスからもらって来たまま、
ずっと使っていませんでした。

今日もドイツ・ハノーファーは23度!
一体どうなっちゃったのかしら?


濃紺 菊唐草刺繍 付け下げ
立涌花文 袋帯

09.10.2017

晴れの日に着物で美術館へ

今年は本当によく雨が降ります。
先週は雨どころか、大雨、凄まじい嵐で大変でした。

ところが昨日、素晴らしいお天気に恵まれた日曜日となり、
なんとしても着物でお出かけをしようと、
今私が一番着たい物を選んで、美術館へ行ってきました。


着て行ったのは、草木染めの大島紬。
髪の色の方が明るくなっているので、
ポヤポヤのコントラスト無しになってはいけないと、
帯はダーク系、アイメイクもしっかり目にしました。
そのかわり、リップはナチュラルに、そして草履もライトカラー。


真面目に美術鑑賞中はスマイル無し!

近代美術館に馴染むコーディネートとなったと思います。


久しぶりに大好きなロートン織りの帯を登場させました。
好きなものは、見て触るだけでも幸せな気分になりますね。
それを纏えばなおさら!

私が和装をするシーンというのは、まず茶道。
次に趣味のお出かけ、そして何かしらのイベント。
いつもは洗える着物が大活躍なのですが、
人生は一回きりなので、身の丈に合った趣味の着物を着て、
楽しんでいきたいな。
汚すと大変!というのは、結局洋服でも同じことですね。


草木染め みじん格子 大島紬
首里道屯織り 八寸帯