ドイツではマスクをする習慣がないため、マスクをすると不審がられ差別を受ける可能性があり、今までなかなかすることができませんでした。
しかし、ハノーファー市でも続々と感染者が出てきたことから、木曜日からマスクにマフラーを重ねて堂々と地下鉄に乗ることにしたんです。
マスクは相変わらず売り入れているようですが、意外にひっそりと購入して持っている人も多いみたいなんです。
そこで、聞いてみました。
「持っているマスク、なぜ使わないの?」と。
やはり、「使ったことがないのでなんか恥ずかしい」
「マスクをしていたら感染者だと思われそう」
などという理由でした。
そこで、私は率先して使うことに決めました。
ある意味、アピールですね。
授業でもマスクをして行いました。
生徒さんからの評判はいいです。
「気を使ってくれているのがわかる」のだそうです。
木曜日は普通にお茶のお稽古に行きました。
お軸は「立ち雛」
お茶杓銘は「春一番」。
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さて、金曜日の昼、ニーダーザクセン州から突然の告知がありました。
月曜日から州の全校閉鎖!
イースター休みに入る2週間前ですので、約4週間休校となりました。
市民大学は期限未定の休校、告知のその時から!
金曜日の午後は学校での課外授業をしているので、とにかく学校へと向かいました。
心の中では、もしかしたら子供たちは皆、正規授業の後すぐに帰宅してしまったかも…と思いながら。
外は、まるで世界の終わりのような物凄い風が吹き冷たい雨が降り、空が真っ暗でした。
学校はもう人が少なくて…
すると、教室の中に日本語の生徒さんたちが全員、静かに座って待っていたんです。
全員ですよ!
あまり驚かせたくなかったので、マスクはとりましたが、私本当に心が締め付けられる気持ちで、
「はーい!みなさん、こんにちは!お元気ですか〜!」
と、いつものように挨拶をしました。
その時の子供達の目…
大嵐の中、突然休校が決まり、戸惑いで視線が定まらないのです。
不安そうに私を見る子、うつむき加減にキョロキョロしている子など。
でも、思いっきり楽しく、そしてたくさん勉強しました!
最後に「イースター休みの後、また会いましょうね。元気でね!」とお別れしました。
本当に、こんな気持ちになったのは初めてです。
早く穏やかな日常が戻ってきてほしい。
4月中旬のイースター休み後…
かわいい生徒さんたちに会いたい!