26.08.2019

陰翳礼讃と阿呆船

もうじき8月も終わります。
夏は授業がぐっと減るので、のんびりというかダラダラというか…
そんな生活をしておりました。

先週は突然に思い立ち、長い間手に取らなかった江戸川乱歩の作品を一気に読み耽り、
妖しくも不思議な世界に入り込んでいました。

読書に火がついたのは、実は嬉しい限りです。
ドイツ語の文学も読みたいと、自発的に思ったのです。

早速アマゾンで注文、そして到着!


谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』
ドイツ語版 Lob des Schattens

言わずと知れた、陰を讃える日本の美意識と文化について書かれています。

そして、


セバスチャン・ブラント『阿呆船』
Das Narrenschiff

こちらは15世紀に書かれた諷刺文学。

"ありとあらゆる種類・階層の偏執狂、愚者、白痴、うすのろ、道化といった阿呆の群がともに一隻の船に乗り合わせて、阿呆国ナラゴニアめざして出航する…" (wikipedia)

という内容で、面白い木版画の挿絵も満載なのです。
私も、自分の阿呆具合を登場人物に重ねて、共に阿呆国へ旅立ちたい…


陰翳礼讃は、昔から私が事あるごとに好きな箇所を掻い摘んで、
まるでCDのお気に入りの曲だけ聴くように、楽しんでいました。
でも、インターネットを使うようになって、それからも遠のいていました。

ドイツ語版をじっくり読みながら、オリジナルのやや古風な日本語表現がどのように訳されているか、これを確認しつつ楽しみたい。

いつかドイツの友人たちを招いて、深い色の練り羊羹でもお出しして、薄暗い部屋で朗読会などしてみたいなぁ…
と、夢見ています。

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さて、昨日は日曜日のレッスンの後、中心街へ出てみました。
残暑復活のドイツ!


急に31度まで上昇しました。
街中を流れる川では、市民が遊び始めました!


こんな光景ハノーファーで滅多に見られません。
なんとも夏の風物詩で、よろしいですねぇ!

自宅へ戻って、私にしては珍しくお昼寝をしちゃいました。


ふと気付くと丸坊が、ワタクシの股ぐらに!
嬉しいです!幸せ❤︎❤︎❤︎