30.10.2015

素朴でポップな水玉紬...のお話。


来月50歳の誕生日を迎える私。
ドイツでは人生の節目として盛大なパーティーをしたり、豪華な旅行をしたり、
何か特別な事を行う。
祝ってもらうのではなく、本人がオルガナイズする。

私もずっと以前から考えていました。
50歳の記念になるコト/モノとして、ディナー&オールナイトのパーティーを、そして、自分へのご褒美を、、、
黒八丈か? 白大島か? ぎをん齋藤の御所解の帯か?
なんて。

あっという間に時が流れ、その日が目前に迫ってきました。
そこで突然現実的に。

これからもっと頻繁に、気軽に着物が着たい。
私のお出かけ先は、主に食事や展覧会、たま〜にオペラハウスなど。
よし、やっぱり普段着にしよう。
しかも、今まで以上にカジュアルな物!
これが50歳以降の私のライフスタイルだ!と。

そう、母に話したところ、、、
”じゃあ、そういう着物、お母さんがプレゼントするわね。
それでジャンジャンお出かけしてちょうだい。”

思ってもみなかった母の言葉。
本当に嬉しかった。
そして、私自身が選んで注文しました。


素朴でポップな水玉柄の十日町紬。
私らしく、モノトーン。

今日、日本の母の元に届いたとの連絡がありました。
私が実際に手に取るのは、年末の帰国の際になるけれど、
誕生日の前に仕上がったのは、やはり嬉しいです。

この水玉紬、今までにないタイプの着物です。
母曰く、”大人っぽいのに、まァ〜、かわい〜い着物よ!”
さて、どうコーディネートしようかな?
楽しい悩みが一つ増えました!

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25.10.2015

墨色結城紬+猛虎の帯で秋満喫!

Zum Landestrost in Neustadt am Rübenberge...

今日からヨーロッパは冬時間。
時計の針を1時間もどし、日本との時差が8時間となりました。

今年の秋は、週末の度にお天気に恵まれて嬉しい!
午後から着物で出かけてきました。


ハノーファーからアウトバーンを走って25分程の所にある、
Neustadt(ノイシュタット)という町へ。

ドライブの本当に理由は、とある展覧会だったのですが、
自然の美しさの方に心を奪われました。


今日は、久々にこの結城紬を着ようと思っていました。
で、帯や帯揚げ、帯締め、草履に至るまで、
滅多に箪笥から出さなくなった物を使おうと思い立ち、、、
”ご無沙汰コーデ”  の出来上がり!


とっても和風!かな?

いつもの”着物でお出かけ”は、オペラハウスやディナーや美術館など。
あまり民芸調にせず、”洋服感覚”が定番になりつつあります。
でも、秋の深まりとともに、何となく心安らぐ物に惹かれていく。
というか、何か新しいスタイルにも挑戦してみたい様な気分なんです。


この虎の帯は、大好きな掘り出し物だったのですが、
なにせ生地も芯も頼りなくヘナヘナで、思う様にお太鼓が決まらない。
名古屋仕立てなので、お腹の幅出しもできないこともあり、
ずっと敬遠していたんですが、、、
今日は改めてチャレンジしました!
お腹も思い切って2,5cm位ずらして締めました。

そして、自分でもどうして買ってしまったのかわからない、
私の苦手な色、えび茶色の様な赤系の小物でアクセント。

結果、不思議に気持ちにしっくりきました!
懐かしい感じが、逆に新鮮な気分です。


墨黒色 結城紬
墨描き 猛虎図 名古屋帯

いまどきの着物トレンドも、、、
そのうち、朱色の八掛などが華麗なるリバイバルを遂げたりして!?



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18.10.2015

村山大島+道屯織帯で美術館へ

Am kühlen aber sonnigen Sonntag zum Sprengelmuseum...

今週は雨降り続きでしたが、日曜日はお日様が現れて、ハッピー・サンデー。
これ幸いとばかりに、着物でお出かけ!


長い間増築工事をしていたモダンアートの美術館
Sprengel Museum Hannover がリニューアルしました。
秋が深まり黄葉も散り始め、美術館のエントランスに彩りを添えてくれています。


今日は、祖父の村山大島のアンサンブルを作り直した着物で。
織りが非常に密でしっかりしているので、コートドレスの様な感覚です。
たたんでしまっておくと、シワが完全に消えてくれる、ありがたい存在。


ロートレックやミュシャなどの、ポスター展を観ました。

濃色の着物に濃色の帯の組み合わせには、
枯葉になりかけた様な黄緑の帯揚げと、
ツヤのあるグレーブルーの帯締めを合わせてみました。

深海を思わせる様なダーク系の寒色コーデですが、
あえて秋に取り入れるのも、気分転換になっていいです。


おもしろいもの発見!
この絵の真ん中に日本の家紋。
しかも我が家の女紋である、三つ柏紋が描かれたポスターです。
撮影許可を頂いたので、このジャポニズムをしっかりカメラに収めました。


鉄紺色 亀甲 村山大島紬
首里道屯織 八寸帯


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14.10.2015

秋の茶事〜番外編

お茶仲間から送られて来た写真。

露地に人影が、、、


ん?


アヒルかな?


あ、私か!!



それぞれに、秋の装い。。。
着物は楽しい!


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11.10.2015

秋の茶事 2015

 Zum Teezeremonie am wunderschönen Herbst-Tag in Deutschland! 

素晴らしい秋晴れの今日、お茶事に参加してきました。
ヒンヤリ冷たい空気に、眩しい程の日の光、
お茶室前の桜の木が真っ赤に染まり、その下はまるでレッド・カーペットです。


黒い小紋にドイツの黄葉をイメージするカラシ色の帯で。
この組み合わせ、なぜだか気分が若返る!


最近は無地調の着物が続いていたので、
和柄の小紋を着ると心が躍ります。


衿につきそうだった髪を、少しカットしました。
和装の時はやはり、うなじが見えた方がスッキリしますね。


懐石や主菓子、お干菓子に至るまで、先生の手作りで、
今回も素晴らしい時間を過ごしました。

実は昨日で、ドイツ在住25年になりました。
今日のお茶会では、そんなことも考えつつ、
ドイツでなぜか着物を着て、お茶室に座っている自分に、
しみじみするのでした。


シルック 四季花吹き寄せ文 小紋
博多織 破れ七宝文 袋帯


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05.10.2015

大島紬+蝶唐草の帯で日本の歌を聴きに

Wieder mit dem selben Kimono, aber zum anderen Konzert...

オペラハウスでのシンフォニーコンサートの翌日は、
小さな村の可愛らしい教会で行われた、友人のリサイタルでした。


この週末は、みじん格子の大島紬で。
同じ着物に帯や小物を変えて、ちょっとカジュアルにしてみました。
意識はしなかったのですが、八掛と帯締めの色がリンク。
正にドイツの秋の色です。


この蝶唐草の染め帯は母からもらった昔の物で、幅が少し狭く、
更に名古屋仕立てなので、お腹の幅も私には狭いので、
前をずらして巻きました。


ドイツの教会で、日本の素敵な秋の歌をたくさん、たくさん聴きました。
日本語って、美しい! 心からそう思いました。


草木染め みじん格子 大島紬
蝶唐草文 名古屋帯

最近よく使っているこの帯揚げは、写真よりもっと落ち着いた濃紺です。
とても便利な色でお勧めです!


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04.10.2015

みじん格子の大島紬でオペラハウスへ

Ein Konzertbesuch am Tag der deutschen Einheit...

昨日はドイツの統一記念日でした。
一般庶民はあまりそれを意識することもなく、one of the 祝日という感じ。
私もその一人ですが、普通に着物でコンサートへ行ってきました。


会場はオペラハウス。
午後7時はまだ夕暮れ時で、外は明るいのです。


みじん格子の大島紬に総柄の帯、
ちょっと改まった感じでオペラハウスにも合うと思います。
髪の色が真っ黒なので、帯揚げの濃紺でコントラストを加えました。
自分にしっくり馴染むと、やはり気分がいいし、安心しますね。


また、背景に馴染むというのも、浮かなくていいのですが、
馴染みすぎて、同化しております!
さて、私はどこにいるでしょう?


草木染め みじん格子 大島紬
鬼壁織 立涌花文 袋帯

今日もこれからコーデを替えて、同じ着物で出かけてきま〜す。


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02.10.2015

葡萄唐草帯でお茶のデモンストレーション

Gestern war ich bei der Teezeremonie-Vorführung 
im Nds. Landesmuseum Hannover mit dem Obi von Oma! 

ハノーファーにあるニーダーザクセン州立博物館の改装工事が終わり、
今晩は、そのオープニングイベントでの、
茶道のデモンストレーションのお手伝いに行ってきました。

ようやく祖母の葡萄唐草の帯が、ドイツで日の目を見ました!


司会係の私。
ただ今、ちょっと休憩中。。。


博物館内のミニ茶室は、二畳+床の間。

暗い館内での写真撮影は難しく、帯の焼き箔の色味や、
ふくれ織りになった文様の輪郭など、あまりわからないのが残念です。
でも、この帯ができたことだけで満足。
祖母も雲の上で、喜んでいるかしら。


自然光で見ると、きれいなブロンズ色なんです。
母曰く、”おばあちゃんはこの帯に、利休鼠の色無地を合わせていた。”
とのこと。

これから新しいコーディネートを考えるのも、楽しみです。


シルック 裏葉柳 色無地
葡萄唐草文 袋帯


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